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自分語りについて

皆さんは、

「自分語り」 という言葉をご存知ですか?

文字通り、

自分自身について伝える行為です。

 

なお、語る以外の方法であっても、自分語りとされます。

 

心理学では、

 『自己開示 (じこかいじ)』 という用語が

それに相当します。

自分自身について伝える行為

「自分語り」

現代、とりわけインターネット上を含めた社交の場では、

「でしゃばり」と同じく

否定的な意味合いで使われることの多い言葉です。

 

他の人の話すはずの場面で、つい自分語りをする、

というのはマナーに反するとみなされる場合もあります。

 

しかし、

実際の『自己開示』そのものは、

否定的な意味合いばかりではありません

自分語りの重要性

結論から言うと、自分語りは重要です

どうして

自分語りが重要なのでしょう?

 

その一番の理由は、

普段から『自己開示』をしていたり、『自己開示』し慣れていると、

ピンチの時に助けを求めたり協力を求めたりできるからです。

 

別の理由を予想されていた方もいらっしゃるでしょうけど、

いかんせん心理学の視点では、

これこそが

第一に挙げられるでしょう。

 

悩んでいる時に

それでも自分の苦境や胸の内を他の人に伝えられない、

自分語りをためらわれる現象があります。

メンタルが弱って、抱えてしまう現象。

それはやはり心配です。

 

『自己開示』が大事な理由は他にもあります。

例えば、

話すうちに気持ちが整理されるという面もあるでしょう。

 

お互いに自分語りしていくうちに理解し合えたり。

それぞれの事情が分かれば都合がつけられたり。

「自分語りをし合わない人間関係なんて、

深まらないし、つまらない」と思う人もいるはずです。

 

つまり、自分語りは大事。

ですが、

状況や相手によっては、受け取ってもらえるとは限りません。

 

自分語りを試したり練習する安全な場があるとしたら、

使ってみたいと思いますか?

安全に語れる場

「自助グループ」というのは、

じような悩みを持つ境遇の人たち(当事者)が集まり、

互いの語りに批判する/されることの無く

耳を傾ける活動です。

全国各地で開かれています。

 

また、

心理カウンセリングは実生活とは異なる場で、

批判されることなく、思いのままに語ることができ、

その上で、

「実生活では誰にどのくらいの自分語りをしていくのか」を検討できます。

自分語りに苦手意識のある人は、その克服にも繋がるでしょう。

 

最寄りの心理カウンセリングを訪れてみると、

もしかすると、

「お悩みはなんですか?」と聞かれるかも知れません。

その際は、

「とりあえず自分の考えを話してみたい」

といった言葉で伝えられたなら、話がスムーズに進むと思います。

 

なお、川越こころサポート室には、

語り合いをする集まりの  『和合の会』  もございます。

※ 当ブログで記す 「心理カウンセリング」 とは

 川越こころサポート室が提供するものを想定しております。

 他機関の専門性を保証するものではないことをご了承ください。

鹿野 豪

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