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心のペースについて

扉絵

心は目に見えません。

ですが、

「心なんてものは無い」と主張する人はいないでしょう。

 

なにかを大事に思ったり。

思うことがあって行動したり。

感情が湧いたり。

価値観を持ったり。

人との関係に悩んだり。

 

心の働きは様々にあります。

心のペース

歩く行為にも「ペース」があるように、

心の働きにも「ペース」があります。

 

心の反応や、作用処理速度などは、

ひとそれぞれその時々のコンディション状況などによって

変わることでしょう。

 

ペースは、ほどよい時もあれば、乱れる時もあるのです。

 

どんなペースが良い心のペースなのか、

それは

各自が感覚で探っていくもの

普段から少しずつでも

感覚を言葉にして伝えていただければと思います。

心のペースの乱れ

心のペースの乱れ方も、様々です。

現実に対して「心が追いつかない」や、「心を押しこめている」

「自分の気持ちは無視して」「頭が真っ白になって」など

表現されたりもします。

  

個人ひとりの中でも起きますし、

人と人との間でも

人と社会との関わりでも起きます。

心のペースを大事に

その時々、その人なりのペースがあると思います。

私は心理学者および心理カウンセラーとして

「心のペースを大事に」と主張しています。

 

テンポよく進めた方が心が活発になる場合もあれば、

ちょっと待った方が実感が高まる場合もあるでしょう。

 

重要なのは、地道に工夫していくこと

心のペースが「ほど良い」かどうか、それは本人の感覚に頼らざるを得ません。

周りは、お伝えいただくことで理解を共有していきます。

 

なにかに「ペースを合わせる」のは、

必ずしもいつでもうまくいくとは限りません。 

「ペースのズレが起きても、それなりに」を狙いたいものです。

 

例えばですが、

 

個人で、「心が置き去りになっているよう」なら、

自分の思いや感覚を確かめる時間を作ってみるのも良いでしょう。

のんびりできる普段とは違う場所を見つけてリフレッシュすると

ペースが整うこともあり得ます。

 

人と人との間で起きているなら、

速い方の人がペースを下げることで

関係性は良好になりやすいと言えるでしょう。

ペースを上げるのは難しいのです。

速い人が、じれったいでしょうけど、

ゆっくりな人の時間の使い方を尊重していくのが現実的です。

 

社会のペースが速いと感じる人は、

活動の仕方や身の周りの環境を調整してみたり、

関係者の理解を得られないか

可能性を探っていくのもあります。

 

これらはあくまで例です。

生き方に「これが正解」と言えるものはありません。

心のペースも、探っていきながらになるでしょう。

目に見えない心のペース

世の中の価値観に照らして「速いと偉い」と思われがちなのでは?

それが私の危惧するところです。

 

確かに、足が速いと徒競争やマラソンに勝てたりします。

ですが、心はそういうものではないと思います。

「速いと偉い」ではなく、

大事なのは、それぞれのペース

 

なにかを大事に思ったり。

思うことがあって行動したり。

感情が湧いたり。

価値観を持ったり。

人との関係に悩んだり。

みなさんの心のペースはどんな感じでしょうか。

 

どんなペースが「ほど良い」心のペースなのか、

探っていきましょう。

鹿野の顔写真

鹿野豪

公認心理師(登録番号 : 2225)

臨床心理士(登録番号:  17852)

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