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ネグレクトとは

扉絵

今回は『ネグレクト』という言葉を解説します

先に押さえておくのは『ケア』という言葉です。


行なわれるはずの『ケア』が無いこと

それが『ネグレクト』です

虐待とみなされるネグレクト

世の中には『ケア』される必要のある人がいます

例えば、子ども、重度障害者、介護の必要な病人や高齢者などで、

それぞれの生活には

気にかけられて世話をされることが必要です。

 

これらの『ケア』の役割を担う人による『ネグレクト』は

虐待とみなされます。

セルフネグレクトとは

他者からの『ケア』に関してだけではなく

『ネグレクト』という言葉は使われます。

自分自身の『ケア(セルフケア)』ができていないことは

『セルフネグレクト』と呼ばれます。

 

自分自身を大事にしたり

身の回りを整えるのを

あまりにおろそかにすることを指します。

ネグレクトの原因

『ネグレクト』の原因は様々です。

『ケア』を行なう能力を有していない場合もあれば、

したくても充分にできない事情のある場合もあります。

ただの知識不足や経験不足の場合もあるでしょう。

 

時間や金銭のかけ方の優先順位を誤っている場合もあります。

放置という形での加害の欲求がそこにある場合もあれば、

そのつもりは無く行なっている場合もあります。

いくつもの要因が絡んでいてもおかしくありません。

 

また『セルフネグレクト』においては、

能力や知識の不足、優先順位の誤りなどの他にも、

「自分はそれに値する存在ではない」とみなしている場合や、

みじめさを体現することに心理的な意味が見出される場合もあります。

 

心には『連鎖』という作用もあるので、

受けた影響の捕らわれを緩和・解消することが有効な場合もあります。

 

原因には様々な場合があり、

やかに、かつ慎重に検討することが重要です。

いわゆる「犯人探し」をして責める姿勢では

解決に向かわないのではと懸念されます。

把握

『ネグレクト』に対して重要なのは

実態の把握です。

 

すでに起きていた『ネグレクト』であれば、

どのような影響をもたらしてしまっているのか。

現在進行形で起きている『ネグレクト』は

どういった背景で続いてきたのか。

これから起きそうな『ネグレクト』は

どのように防ぐことができるのか。

 

把握した上で解決の糸口を探していきます。

 

虐待であれば

受ける側に強い心的なダメージがあると考えられ、

対応が急がれます

鹿野の顔写真

鹿野豪

公認心理師(登録番号 : 2225)

臨床心理士(登録番号:  17852)

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