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メンタルに関する情報発信をされる方へ

扉絵

残念なことですが、インターネット上には間違った情報がたくさんあります。

 

実際、メンタル関連のものでも間違いは見られます。

それはもう、挙げればキリが無いほど。

 

心理学用語が一致していなかったり、

対応方法が間違っていたり、

個人の見解が一般化され過ぎていたり…

また、

お医者さんから言われた診断名や専門用語を独自に解釈されていたり、

どこかで見聞きした情報をそのまま当てはめられていたり…。

そんな間違いがネット上にはたくさんあります。

 

それはそうです。心理的なものは目に見えませんから、

そうなってしまうのも、いなめません。

 

「ささいな間違い」と思われる方もいるでしょう。

「個人の発信を取りしまることなどできない」というのも分かります。

 

ですが、そこに間違った情報が混ざるのは

誰のためにもならないはずです。

鵜呑みにしてしまった側にも、

与えてしまった側にも…。

 

特にインターネットでは、正しい情報よりもむしろ、

センセーショナルな内容の方が閲覧回数が多くなり、

あたか

「評価されている」

といった錯覚におちいりやすいかも知れません。

そんな「数字」によって良識や良心をかき消されることさえ

起こってしまいかねないのではないでしょうか。

 

世間に対して大きな影響力を持つ方たちがいらっしゃいます。

そういった立場であられる方には、

より一層、

カウントされる「数字」に惑わされることなく

良識や良心に基づいて

より正しい情報を広め続けていただきたいというのが

私からのお願いです。

新サービスの開始

このたび、メンタル関連の情報を発信される方向けに、

内容の確認をするサービスを開始します。

 

もしかすると、

ネットで発信されている方々が

「どこに尋ねたらいいか分からない」と当て無く思われていたり、

実際に窓口が見つからない状況なのかも知れないと考えたからです。

 

サービス」と書いたように、

お互いにとって有益になることを私は望んでおります。

 

私自身は誤った情報が拡散されることに対し問題意識を持っていますが、

ご利用のご判断についてはお任せします。

ブログでは引き続き、

このサービスを始めるにあたっての

私なりの思いや考えについて書いていきたいと思います。

どのくらい情報が確かになるのか

私なりに精一杯、

ご利用される方の情報がより確かになるよう努力いたします。

 

ですが、完璧にはなりません

 

これは多くの心理の専門家の方々に共感いただける

「あるある」話だと思いますが、

出版社が認めて専門書として出版され、書店に並んでいる

著名な心理の専門家の書かれた本であっても、

間違いが無いものはほぼありません。

本当によく考え抜かれて書かれた本であっても

1~5カ所くらいはツッコミどころが見つかるものです。

 

なぜそうなるのかと尋ねられると、

私としては「心理学は複雑だから」と言わざるを得ません。

これは例えば歴史学など他の学問にも当てはまることと思います。

なにかひとつ書けば、

それに絡む概念や、説(仮説)、そして例外なるものは膨大にあります。

そういった事情のため、

完璧を提供するのはほぼ不可能です。

 

せめて、臨床心理士の視点で見ても

違和感の無いものにしたいと思います。

何を目指したいのか

これは臨床心理士を代表しての見解ではなく、

個人の思いです。

 

私は、

心についての正しい情報が一般に広まれば、

その分だけ、世の中が良くなると考えています。

 

ネットで影響力のある方々が見解や体験談を発信される時、

確かに、

そこには「個人的な真実味があるのだ」とも言えます。

それに加えて、

客観的な知識の面でも情報が正しいことの重要性

ご理解いただければと思います。

 

場合によっては、ご依頼に対し、

「そのままの内容で発信して大丈夫です」が

の回答となる可能性はあります。

それは「無事」として喜ばしいことではないでしょうか。

 

一方で、

必ずしも情報として「正しい」とは言えない、

フィクションの物語の世界ではどうでしょうか。

その中で、医療ドラマや刑事ドラマと同じように、

めちゃくちゃ突飛な心理カウンセラーが活躍しても、

(もしくは時に悪役として登場したとしても、)

作品として成立していれば「良い」と個人的には思います。

付け加えますが、

一般の人に「本物の心理カウンセラーは違うけど」と分かっていただけるよう

現実とフィクションの区別が浸透していくことは重要で、

それについてはフィクションではない我々の役目だと思っています。

いずれにしても、

「フィクションはフィクション」という認識で問題無いと考えます。

 

なので、

心理カウンセラーが登場するフィクションの作品を書かれていて、

このサービスをご利用されたい方は、

「それっぽい感じに演出する」お手伝いができればと思います。

 

心についての正しい知識が広まる上で、

より身近に感じていただくことも重要です。

その点で、フィクションの物語の力にも期待をしているのです。

あくまでお手伝いの立場で

リンクサイト内のサービスの説明にも書きましたが、

私は発信される内容や発信される人に対し、評価はいたしません。

 

「こういうことを発信した方が良い」

「こういうことは発信したら良くない」

などの主張はしないということです。

 

皆様の自由と責任のもとでネットを利用されることが

あるべき姿です。

私は、そのお手伝いができればと考えております。

最後に

このサービスは

私が臨床心理士および心理カウンセラーの立場で

世のため人のために貢献できればと考えて、始めるものです。

 

しかし、もしかすると私の認識不足で、

例えば、私の提供できるものと

期待されているもののズレが分かった場合に…、

 

(いいえ、本音を言いますと、

やってみると実は期待に応えるための作業量が大変で

通常の心理カウンセラーとしての仕事に差し障ると分かった場合などに)

 

サービス自体の受付が停止に至ることもあり得ます。

 

なにしろ私にとって新しい試みで未知の領域でもあります。

ご理解とご協力を、よろしくお願いします。

鹿野 豪

川越こころサポート室のロゴ

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