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涙について

扉絵

泣きたいのに泣けない時

人生において、時には

泣くのをがまんする場面があるかと思います。

どうしても泣けない状況であったり、

泣くのは良くないという価値観だったり、

 

誰かに泣く行為をひやかされたり、

その他にも、

がまんに至る事情は様々でしょう。

 

また、がまんという感じではなく、

泣きたいはずなのになぜか泣けない

といった複雑な心境がありえるとも思います。

感情を抑え込むと

本当はなんらかの泣きたい思いがあるのに

それを抑え込み、感情にフタをしてしまうと、

結果的に、収まるどころか

心に不調や不具合をもたらしてしまうことがある

考えられています。

 

おもてに出すものと心の中とが不一致であったり、

思いや感情がないがしろにされるであったり、

すると

心の中にはそれなりになにかしらの抵抗が生まれ、

不調や不具合に繋がることもある、

そんな風に心理学では理解されているのです。

感情をやさしく解放する

心理カウンセリングで

体験や思いを語っていくと、

その途中で

自らの心に触れて

ふいに涙があふれ出てくることもあるでしょう。

 

そんな時に人によっては

ついグッとこらえてしまいそうですが、

出てくる涙を抑えようとはしないことが重要です。

ハンカチやティッシュで拭うのは構いません。

しかし、涙をこらえようとした結果

また感情にフタをするというのは

心に優しくないのだと言えます。

 

涙の理由は

言葉で言えるものもあるでしょうし、

言い表せないものもあるでしょう。

ただ、

流れる涙そのものが無意味ということはありません

涙そのものを否定せずに、

流れるなら流れるままに

そんなご自身を尊重するように大事にしてください。

 

ちなみにカウンセラーの私も

できるだけ邪魔にならないような小声で

「涙を内に押し込めないようにしてください」

などと促すことがあります。

心理カウンセラーより

本心からの思いを感じつつ流れる涙には、

抑えていた感情に触れ、心の不具合を調整する機会もある

のだと考えられます。

 

心理カウンセリングでは

自分の体験や思いを話し、

感情をそのまま味わうことのできる場をご用意しています。

鹿野の顔写真

鹿野豪

公認心理師(登録番号 : 2225)

臨床心理士(登録番号:  17852)

>> はじめまして

川越こころサポート室のロゴ

※抑えていた感情に触れる際に、

 過去の体験や心の状態によっては激しく出る場合があります。

 状態に応じて慎重に取り組まれることをお勧めします。

※ 当ブログで記す 「心理カウンセリング」 とは

 川越こころサポート室が提供するものを想定しております。

 他機関の専門性を保証するものではないことをご了承ください。    


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